社交不安障害(SAD)
人に注目されるような状況で、強い不安や恐怖感を感じて、何か失敗して恥をかくのではないかといった強い心配や不安を感じる病気です。
激しい動悸・震え・吐き気・赤面・発汗等の身体症状があらわれることもあります。
人前だけではなく、人が多く集まる場所に対しても強い苦痛を感じるようになり、不安や恐怖を我慢して外出したり、外出や人と会う機会を避けるようになったりします。
よくみられる症状
・スピーチの際に過剰な不安を感じる、パニック発作を起こすこともある
・人前で過剰に赤面したり、汗が出てしまい恥ずかしいと強く感じる、人混みを避けるようになる
・人前で字を書こうとすると手が震えて書けなくなる
・会食などで他人にみられながら食べると緊張が強くなり、食べることが出来ない
・汗のにおいや口臭など、自分のからだのにおいが他人に不快な思いをさせていないか不安
治療について
薬剤治療と精神療法(認知行動療法)を行います。
パニック発作や不安を抑えるお薬として、抗うつ剤の一種であるSSRI(選択性セロトニン再取り込み阻害剤)と安定剤を主に使用します。